知識・知恵

思い込みを心理学などから解説するまとめ(仕組み・種類・効果)

スポンサーリンク

思い込みによって苦しんでいる人、あるいは、思い込みが激しい人と付き合っていると、
「なぜ思い込みは起こるのか?」「思い込みの仕組みはどうなっているのか?」
と気になると思います。

そこで、心理学的研究も含めつつ、思い込みのメカニズム、どういった思い込みがあるのか、
思い込みがもたらす効果についてまとめました。

思い込みについての心理学的解説

思い込みに関する心理学的研究は複数発表されていますので、
ここでは一般的によく紹介されている4つの解説について取りあげました。
どれも一度は体験したことのあるような話だと思うので、わかりやすいと思います。

偽薬効果・プラシーボ効果

元々これは医療から発展したものです。見た目は薬だけれども、
中身は偽物(ブドウ糖など)を薬だと偽って医師が患者に処方したところ、
症状が改善したところから発見されたのが偽薬効果・プラシーボ効果です。

患者が薬(だと信じているもの)を服用することによって、
例えば、安心感や前向きな気持ちにつながります。
すると、身体もリラックスして自覚症状が緩和されることがあるんですね。

反偽薬効果・ノセボ効果

反対に偽薬によって副作用や悪影響が出てしまうことを反偽薬効果・ノセボ効果と言います。
この薬を飲むと副作用がある(望まない影響がある)と信じ込むことによって、
本当にその症状が出てしまうことがあるんです。

(「この薬を飲むと吐き気の副作用がありますよ。」と言われたら
本当に吐き気が出てしまったなど)

プラシーボ効果もノセボ効果も、患者が「医者の言うことは信用できる
(あるいは、この医者の言うことは信用できない)」
「薬は効果がある(あるいはこの薬を飲むと本当に良くないことが起こる)」
と信じた結果に起こったことですね。
それくらい思い込みは体に影響を与えてしまうことがあるんですよ。

ABC理論(ABCDE理論)

心理療法のひとつで論理療法というものがあります。
ABC理論(ABCDE理論)は論理療法の考え方です。

起こった現実の受け止め方を、
「A:出来事(Activating event)」
「B:信念(Belief)」
「C:結果(Consequence)」
という仕組みで説明しています。

人は何か出来事があったときに、必ず自分なりの解釈によって受け止めます。
その受け取り方によって気持ちや行動に影響が出るんです。

同じ出来事を体験したとしても人によって受け取り方が違うのは、
それぞれ違うBeliefを持っているからなんですね。

ちなみに、論理療法では、Beliefを変えるために
「D:反論(Dispute)」を用いて非合理なBeliefに働きかけることによって
「E:効果(Effect)」を生むことを狙いとしています。

例えば、彼にメールを送ったのに返事をくれなかった(A:出来事)。
もしかしたら、彼は私に対して怒っているのかもしれない(B:信念)。
彼に嫌われたら生きていけない(C:結果)。

このような事例に対して、「これまでに彼の返事が遅れたことはなかったか?」
「彼の予定や彼の状況を把握しているか?」などと(D:反論)確認することによって、
「彼に嫌われているというのは自分の思い過ごしかもしれない」
と認知を変えることでホッとする(E:効果)。
こうして思い込みから解放することを狙いとしています。

自動思考とスキーマ

心理療法のひとつで認知療法というものがあります。

自動思考とは、「瞬間的に頭に浮かんでくる考えのこと」です。
自分で意識的に考えているわけでもないのに、自然と頭に浮かんでくるんですね。
そして、自動思考とは現実を歪めて解釈しているものとして扱われています。
(例:彼がメールに返事をくれない。→彼は私に怒っている。)

スキーマとは、自動思考を生み出すベースになっている価値観や世界観のようなものです。
スキーマは、人が成長するについて様々な出来事を体験して作られます。
例えば、期待を裏切られた体験が強く内面化されると、
「人は信用できない」というスキーマができます。
すると、人から贈り物やもてなしを受けたときに、
「何か裏があるんじゃないか?」といった自動思考が働くんですね。

スポンサーリンク

思い込みの種類

私たちは、様々な思い込みを持っています。
ここでは、思い込みにはどんなものがあるのか主な事例をまとめてみました。
自分の思い込みを分析するときに役立ちますので、見てみましょう。

セルフイメージ

セルフイメージは自己概念とも言われます。
「私は~だ」という自分に対するイメージや認識ですね。

セルフイメージは、自分のあり方や生き方に大きな影響を与えるので、
よく「セルフイメージを高めよう」と言われます。

自分に幸福感や安心感などを与えるのは自己有能感・自己重要感・自己肯定感
などと言われたりします。
「私はやればできる」「私は必要な存在だ」「私はここに居ても良い」などは
全てプラスのセルフイメージですね。

反対に、自分に悲しみや怒りなどストレスを与えるのは
自己否定・自己憐憫・自己愛(ナルシシズム)なとと言われたりします。
「私には価値がない」「私は不幸だ」「私は特別なのだから、
もっと大切に扱われるべきだ」などはマイナスなセルフイメージで、
ストレスや人間関係のトラブルを招きやすいんですね。

印象・偏見

印象や偏見も思い込みのひとつです。
よく知らない相手に対して自分の主観で判断してしまいます。
清楚な格好をしているだけで「育ちが良さそう」というのも印象ですね。
相手に対して不満や怒りや恐れがあると偏見という形を表してきます。
「外国人はわがままで自己中心」とか「見た目が怖い人は優しくない」というのも
偏った見方ですね。

権威・専門家

自分ではよく分からないからといって、
権威や専門家の言葉を鵜呑みにしてしまうことも思い込みのひとつです。

親・先生・教授・上司など自分より上の立場の人の言葉や、
有資格者・研究者・専門家といった、自分より知識や経験が豊富な人の言葉だから正しい
と信じ込んでしまうことがそうですね。

記憶・予測

過去の記憶というものはとても曖昧なものです。
なぜなら、元々、現実の受け止め方(解釈)が歪んでいるからです。
人は自分の記憶が正しいと思いがちですが、
記憶というものは必ずしも当てにはならないんです。

未来に対する予想もそうです。未来は何が起こるか分かりません。
「こうなるかもしれない」「こうなるに違いない」と想像することは
保証も確証もないことですよね。

空想・妄想

現実離れした想像は、現実と向き合わない(いわゆる現実逃避)状態を生んでしまいます。
例えば、「気がついたら通帳に1億円が振り込まれてないかな~。」というのはそうですよね。

空想が被害的・誇大的な方向に向かってしまうと妄想です。
例えば、「いつも誰かに監視されている気がする。このままでは襲われてしまう。」
というのは、恐れから生まれる病的な想像ですね。

拡大解釈・類推解釈

よく確かめないまま勝手に解釈を広げてしまうのが拡大解釈ですね。
「彼は私に優しくしてくれない。ということは、彼は私をもう愛してなんかいない。」
というふうに、例に挙げると意外とよくある思い込みですよね。

類推解釈は、あの人がそうなら自分もきっとそうだ
というふうに解釈してしまうことですね

(「彼にできなかったんだから、きっと私にだって無理だよ。」)。

誤解

そもそも事実や言葉などを誤って理解すること、思い違いですね。
コミュニケーションの場面なんかで起こりますが、
例えば、文字中心のやりとり(LINEやメールなど)は誤解が生まれやすいのは、
会話と違って書き手の感情・気持ちが読み取りにくいからなんです。

顔文字を入れたり、言葉を丁寧に選んだりしないと
相手が不快に受け取ってしまうこともあるんですよ。

超自我の声

超自我の声というのは、自分を規制するための内面の声です。
「〜でなければならない(〜であってはならない)」「〜であるべきだ(〜であるべきでない)」
「〜するべきだ(〜するべきでない)」といったように、自分を危険から身を守るために規制するものですが、
ストレスが強くなると必要以上に自分を厳しく規制し、自分の可能性まで制限するようになってしまいます。

思い込みの効果(結果)

思い込みというのは基本的には、現実に対する歪んだ認識なので、
現実を生きづらいものにしてしまいます。

思い込みで苦しむのはそういうことなんですね。
また、ストレスが強くなるほど、思い込みも激しくなって、
対人関係のトラブルも増えていってしまいます。

「予言の自己成就」という言葉がありますが、
無意識の内にネガティブな思い込みに沿った行動をすることで、
思い込みどおりの現実が本当に実現してしまうのは、思い込みの恐ろしいところです。

例えば、ある銀行が危ないという噂を聞いて、人々が預金を下ろすという行動をとることで、
本当に銀行が倒産してしまう、というものがそうですね。
彼に見捨てられるかもしれないと恐れていたら、彼の言葉を懐疑的に受け取るようになり、
彼との関係性がギクシャクし出して、最終的に本当に分かれてしまう、というのもそうです。

私たちは、たくさんの思い込みを持っていて、
知らず識らずのうちに望まない結果や現実を生み出してしまっているんです。

思い込みをなくし、あるがままの現実を生きるためには、
自分が持っている思い込みに取り組むことが効果的です。

思い込みで苦しんでいる人だけでなく、
思い込みが激しい人と付き合ってトラブルになっている人も、
自分なりの思い込みを持っています。

思い込みに取り組む方法、思い込みをなくす方法については、
下記の記事で紹介していますので、ぜひ読んでみてくださいね。

スポンサーリンク

保存保存

保存保存

保存保存

保存保存

保存保存保存保存

保存保存

保存保存

ピックアップ記事

最近の記事

アーカイブ

  1. 対人関係

    上司へのストレス「認めてくれない」対処方法は?
  2. まとめ記事

    部下の指導の悩みまとめ〜困った部下へのケース別対処法6選[まとめ記事]
  3. 対人関係

    必要とされない悲しみから解放され必要とされる人になる方法は?
  4. ダイエットをストレスフリーに!痩せる前にスリムにするべきものとは?
  5. お金

    株式投資で失敗した人から学ぶ〜後悔しないために必要なことは?
PAGE TOP