対人関係

「聞いてない!」と上司に怒られる時、上司はあなたを恐れている

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上司とのトラブルで起こるのは、伝えたはずの話に対して
「そんな話は聞いてない!」と上司が怒りだすことです。
部下からすれば、「今になって何を言っているの?」と困惑するばかり。
上司の勝手な一言で仕事がひっ返されるストレスは大きいですよね。
そんなトラブルに悩んでいる部下の皆さんに紹介したい話です。

聞いてないと怒られたときにどうすればいい?

例えば、上司から「そんな話は聞いてない!」と怒られてしまうケースとして
こんな話がありました。

ある会社で環境(エコ)対策を推進することが決められました。
社内のエアコンの温度を28度に設定することになったので、
担当社員であるAさんは、直属の上司からの指示を受けて、各部長にメールで打診しました。

すると、ある部長がメールを受けて突如「こんな話は聞いてない!」と
怒鳴り込んできたそうです。
Aさんは、社内で推進するプロジェクトとしてすでに決まっているのに、
なぜ今になってこんな事を言い出すんだろうと困惑してしまいました。

落ち着いて対応するためには?

「聞いてない!」と上司から怒られてしまった時には、
まず落ち着いて対応することが大切です。
でも、上司が怒っている(感情的になっている)ときに
落ち着いて対応するって難しいですよね。

なぜ、難しいかというと、上司の怒りを攻撃として受け取ってしまうからなんです。
攻撃されると「危ない」と感じて反射的に自分を守ろうとしますよね。
自分を守ろうとすると落ち着くことが難しくなってしまうんです。

上司は攻撃しているのではなく防衛している

一般的な理解では、怒りを向けるのは攻撃として考えられています。
しかし、あまり知られていないのは、怒りというのは攻撃ではなくて
防衛反応だということなんです。

例えば、動物が自分の縄張りを侵害されそうになったり、
自分に危害を加えられそうになったりすると、相手を威嚇したり、
相手に襲いかかったりしますよね。

あれは、最初から相手を攻撃してやろうと考えているのではなくて、
身の危険を感じたから自分を守るために威嚇したり襲ったりしているんです。
上司が怒るというのは、動物の威嚇と同じようなもので、
自分を守ろうと必死に叫んでいるようなものなんです。

怒りの背景には恐れがある

だから、「聞いてない!」と怒るのは、上司にとって良くないことが起こっていて、
自分を守る必要があるという自己防衛の表れなんですね。
良くないことが起こるのを恐れているんです。

だから、実は上司は攻撃をしているんではなくて、
恐れから自分を守ろうとしてやっているんだとわかる、
「あ、この人は今自分を守ろうとしているんだ。」とわかると、
落ち着きも感じられるようになってきますよ。

「上司は間違っている」という考えを信じている

落ち着きを失わせている理由がもうひとつあります。
それは、上司の間違いを指摘しようとしたり、
自分が間違っていないことを証明しようとしたりすることです。
落ち着いて事実を上司に伝えようとしているかもしれませんが、なぜか効果がありません。

それは、「上司が間違っている」という考えを信じているからなんです。
「あなたは間違っている」と言われて「はい、そうです」と
素直になる人がどれだけいるでしょうか?
多くの人は、「はぁ!?何を言ってるの?私は間違ってないよ!」と反抗します。

上司が間違っていると考えて関わると、上司は反射的に自分を守ろう対抗してきます。
結果的に、上司と戦う形になってしまっているんですね。

上司の間違いや自分の正しさを証明しても、
上司によってはいくらでも言い訳を立てられるので、戦いはストレスを生んでしまうんですね。

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上司は私の話を聞かなかったという事実があるだけ

大切なのは上司と戦わないことです。
そのために効果的なことは「現実を見る」ということなんですね。

では、現実とは何かというと、「上司は『こんな話は聞いてない』と言った。」、
ただそれだけです。

「私の話を聞いていない上司は間違っている」と考えて上司と戦うのと、
「上司は私の話を聞かなかった。(その事実を見て)じゃあ、どうしようか?」
と考えるのとでは違いますよね。

どうせ現実を受け入れろって話でしょ?

「現実を見る」と聞くと、「どうせ部下の方が立場が弱いんだから、上司には勝てないんだ。」
と考えてしまうかもしれません。
それは、悔しさやあきらめといったストレスを生むだけです。

これは、勝つか負けるか、正しいか間違っているか、という話ではないんですね。
「上司は間違っている」と信じると苦しむという話なんです。

上司が間違っていると信じているとき、落ち着いて対応することや、
上司に対して建設的に関わることが難しくなってしまいます。

だから、ストレスを生むこの戦いを終わらせるためには、
勝つか負けるか、正しいか間違っているかという
「二元論」を超える必要があるんですね。

自分が信じている考えに問いかける

その二元論を超えるために効果的な方法は、戦うことではなくて、
自分が信じている考えに問いかけることなんです。

「上司は間違っている」という考えに問いかけることで、
「私は正しい。上司は間違っている。」以外の可能性を探求していくんですね。

「4つの質問と置き換え」による問いかけの方法であるThe Workは、
自分を苦しめるストレスな考えから自由になる方法です。
よかったら下記の記事で紹介しているので読んでみてください。

上司は私の話を聞くべきだという考えを信じないと見える現実

現実としては上司は話を聞いていないわけで、その理由を落ち着いて考えてみると、
上司が「聞いてない!」と言うのは、「私の話を聞いた(メールを見た)かもしれないけれど、
了承した、納得したわけではない。」という意味かもしれません。
あるいは、「メールで伝えたんだからわかるだろうと思ったけど、
上司はわかっていなかった。」ということなのかもしれません。

上司は私の話を聞くべきだという考えが本当ではないと気づいたとき、
自分が正しいと思っていたことは自分の思い込みだったと気づくようになるんですね。
「現実はこうだ。じゃあ自分にできることはなんだろう。」と考えられるようになれば、
例えば、先ほどのメールの件で言えば、上司に対して直に話すという方法も思いつくはずです。

「聞いてない!」と怒る上司に対しては、落ち着いて対応することが大切ですが、
落ち着くためには上司の怒りを攻撃として受け止めないこと、
そして、「私は間違っていない。上司は間違っている。」という
二元論的な考えを信じて上司と戦わないことがポイントです。
二元論的な考えを超えて上司と建設的な関係を築くためには、
自分の考えに問いかけることがお勧めです。

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