事例

イチローさんの性格・生き方から学ぶ「プレッシャーとの向き合い方」

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エニアグラム タイプ6の有名人の事例として、アメリカのメジャーリーガー(MLB)として
活躍するイチローさんを紹介します。
日本を代表する野球選手であり、日本だけでなくMLBでも数々の記録を作りました。
軽々とヒットを量産する姿からは想像できないほどの葛藤や苦悩を抱えてきた
イチローさんからタイプ6としてのテーマが見て取れます。

エニアグラム タイプ6は「幅の広い」タイプ

タイプ6は、タイプとして表れる性格の特徴が幅広いですね。
そのため、同じタイプ6であっても違うタイプのように見えることも珍しくありません。

タイプ1のように完璧主義的に見えることもあれば、
タイプ4のように繊細で、タイプ8のように強く感じられることもあるかもしれません。

なぜ、こうも幅が広いかと言うと、慎重かと思えば大胆になったり、
不安かと思いきや自信があったりと、プラスとマイナスの両極を行ったり来たりする
タイプ6特有の性質があるからですね。

イチローさんは、エニアグラムで言うところの「ウイング5のタイプ6」です。
ウイング5は、「ウイング7のタイプ6」に比べて、より真面目でクール、
そして、自分の考えに集中する傾向があります。

タイプ5は、自分の考えに自信を持つ傾向があるので、
ウイング5のタイプ6も影響をいくらか受けています。

求道者としてのタイプ6

また、タイプ6の中には、向上心が強く、物事において「その道を究める求道者」
になる人がいます
(イチローさんの場合は、まさに「野球道」という道を
究めようとしているのかもしれません。)。
求道精神というものは、終わりのない旅(挑戦)のようなものです。
その道を究めようとする中で、自分の弱さや苦悩、孤独を感じながらも、
逃げることなく向き合い、打ち克っていくのはタイプ6的なテーマです。

イチローさんがジョージ・シスラーのメジャー最多安打記録を抜いてもなお、
その先を見据えることができるのはなぜか?といったことを聞かれた時の
イチローさんの言葉が印象的です。

(シスラーの記録を抜いたことについて)そんなのは関係ないんですよ。僕の達成感の問題ですから。ていうか(達成感が)ないんですよ。(何を見据えているのかは)わからないんですよ、これが。見えないからできるんです。光る星をイメージはしてますけど真っ暗ですね。真っ暗ですよ!でも、もがいて苦しんでいると光が見えてくると僕は信じてます。ー 「NHKプロフェッショナル仕事の流儀」より

問題になりえることに敏感で、それに備える

イチローさんが、毎年200本安打を達成できた背景を見てみると、
そこには「タイプ6としての特徴」や、
「自己保存的本能が優先するタイプ6としての特徴」が見えてきます。

タイプ6は、問題となりえる事に対して敏感です。
慎重になり、物事に備えることで対応しようとします。
準備をしっかり行い、リスクをなくすことで不安を鎮め、安心(自信)するんですね。

そして、タイプ6にとって備えることのもう一つの意味は、後で後悔しないこと、
あるいは、自分を必要以上に責めない、という意味もあります。
もし、うまくいかなかったときでも、ちゃんと備えた上でのことであれば、
心のダメージを必要以上に負うことはありません。

( 「“準備”という言葉をよく口にされますが、その言葉を使い出したのはいつ頃からですか?」という質問に対して)プロ3年目以降でしょうね。ゲームに入っていくためにいろいろな準備をしなくてはいけないと思うようになったのは。準備をしておけば、試合が終わった時にも後悔がないじゃないですか。例えば、グラブの手入れを前の日にしなかった。その次のゲームでたまたまよくないプレーをしてしまたら、おそらくそこで後悔が生まれるわけですよ。そういう要素をなくしていきたい。試合に入るまでに、全部。それで試合に臨みたい。そうすれば、どうしてダメだったのかという理由もわかりやすいですからね。要するに “準備”というのは、言い訳の材料となり得るものを排除していく、そのために考え得るすべてのことをこなしていく、ということですね。ー「イチロー・インタヴューズ」より

繰り返し徹底して行うことで備える

自己保存的本能が優先するタイプは、自分の体に関する心地良さや安全を大切にします。
寝ることや食べることなどの体をケアすること、身の回りの環境
(身につける物や身の回りの物など)を整えることなどがそうですね。

そして、自己保存的本能が優先するタイプは、ルーティン化(習慣化)する、
同じことを淡々とこなすことができる強みがあるんです。

イチローさんの準備は、自己保存的本能の特徴が表れています。
毎日、同じウォーミングアップや練習メニューをこなし、
打席に入ってから打つまでのプロセス(動作など)がつながっています(連動しています)。

7年の間、ランチは必ず弓子さん(夫人)のカレーを食べて、
テレビドラマ「白い巨塔」を(かれこれ30回以上)見てリラックスする
(そして球場に出かける)のも、自己保存的本能の影響かもしれませんね。

こうした緻密な準備をストイックで完璧主義的なまでにこなしていく姿は、
まるでタイプ1のように見えるかもしれません。
イチローさんは天才とよく言われますが、こうした備えや努力を淡々と何年もやり続け、
積み重ねることができるのが、イチローさんの才能のひとつですね。

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プレッシャーとの戦い

問題やリスクに備える(イチローさんの場合は「ミスをしないためのアプローチ」)ことが
できるタイプ6にとって、課題(テーマ)になるのは、「プレッシャー(重圧)」です。

プレッシャーは、どんな性格タイプの人でも感じるものですが、
タイプ6は期待に対して敏感で、期待をされるとプレッシャーを感じやすく、
動揺したり、萎縮したりしてしまう傾向があるんですね。

人の期待に応えなければならない

タイプ6は、「人の期待に応えなければならない」というルールを持っていて、
必要以上に期待を背負ってしまう傾向があります。
タイプ6は、かけられた期待に対してネガティブになりがちで、
プレッシャーに押し潰されそうになりながら葛藤し、苦しみます。

ドラフト4位で入ったので、注目されることもなく静かにプロ野球の世界に入ったんですね。それがこれだけ劇的に変わられると、目指してはいたものの、それに対応できる自分ではなかったんですね。僕はそれから周囲に対してトンガリまくったんですけど、それで自分を守っていくことしか方法がなかった。(中略)もう必死なんですよね自分を守ることで。(野球を好きで)いられなかったですね。嫌いになりかけましたね。憂鬱になりましたね、グラウンドに行くのが。(中略)重圧には弱いと思いますよ。(重圧がかかると)おそらく2006年までであれば、試合中に脈が変わるし、気持ち悪くなるし、家に持ち帰るし、ロクなことがなかったですよね。ー 「NHKプロフェッショナル仕事の流儀」より

プレッシャーで平常心を失い、リラックスできないことが悩みなので、
タイプ6にとってはプレッシャーに打ち克つことが大きな課題になります。
常に大記録がかかったプレッシャーに対して取り組んできた
イチローさんの言葉には重みが感じられます。

行き着いた一つの答えは、プレッシャーを克服する方法なんて、結局はないんだ、ということです。以前はプレッシャーが目の前に現れるたびに、どうやったら簡単になくなってくれるのか、プレッシャーがない普通の状態に近い自分をどうやって取り戻すことができるのかと、そういう “薬”みたいなものを探していました。でも、そんなものはないんだというのが現段階での結論です。そう思えたことは大きいですよ。あるかもしれないと思っているのと、ないんだと割り切っているのとでは、プレッシャーに対する向き合い方はまったく違ってきますからね。ー「イチロー・インタヴューズ」より

「支え」を思い出すことでプレッシャーから解放される

タイプ6にとっての恐れの一つは「支えを失うこと」です。
(物理的あるいは精神的)支えを得るためには、他者の期待に応える必要がありますが、
期待が大きいとプレッシャーでかえって恐れを感じてしまうという
矛盾が生じてしまうんです。

この精神的な負のスパイラルから抜け出すためには、
イチローさんの体験がタイプ6の人にとって良い気づきになります。
それは、「自分は一人じゃない」「私は支えられてきた」ということを
思い出すことなんです。

弓子(夫人)が、(中略)僕ほど見えていないところで応援してもらっている選手はいないって…僕はそのとき、自分の目で見える周りのところしか、目が向いていなかった。だからすごく孤独を感じると言ったんですけど、弓子は、「それは全然、違う」と。そう言われたらそうかもしれないと思いましたね。(中略)プレッシャーと向き合っているときって、グーッと入ってしまっているんですよ。だから広い視野でものが見えなくなってしまう。あの夜の彼女の言葉にはずいぶんと救われましたし、気持ちを楽にしてもらいましたね。ー「イチロー・インタヴューズ」より

そして、その翌朝、ふと見ると、さり気なく飾られていた
仰木監督(オリックス時代の監督)の写真を見て、
イチローさんは心が救われた思いがしたそうです。

(中略)5の5(5打数5安打)を期待されるのが普通ですからね。(仰木監督から)4の1で全然いいんだよなんて言われると…あの一言にはね、いまだに救われます。だから、(写真で)あの柔らかい笑顔を見せられてね、ちょっと、きちゃいましたよ。(中略)プレッシャーと向きあっている間、何が難しいって、力を抜くことなんです。(中略)それがあの日できたんですよ。何でかなぁ。やっぱり、仰木監督の笑顔を見たからじゃないですか(笑)。ー「イチロー・インタヴューズ」より

それまで不調に苦しんでいたイチローさんが、
翌日に1試合で3安打という復活を遂げた背景には、
こうした「支え」を思い出すことで、気持ちが楽になったことが影響しているはずです。

いかがでしたでしょうか?エニアグラム タイプ6の有名人の実例として
イチローさんを紹介しました。
世界記録を樹立してもなお、野球に対して求道的なスタイルを貫いて進み続ける姿は、
多くの人に勇気を与えてくれるはずです。

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