知識・知恵

いちばんやさしいインナーチャイルド〜今日から本当の自分に目覚める

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インナーチャイルドとは?

インナーチャイルド(Inner Child)とは、”内なる子ども”と言われています。
その意味は、「幼い頃のこころの声(感情)が、大人になっても根強く残っている状態」をあらわしています。

そもそも、精神科医のウィットフィールドによると、インナーチャイルドは、
本来とても自由で、エネルギーがあり、創造的で、満たされた「本当の自分(true self)」
とされています。

しかし、実際に私たちのこころの中にあるのは、
「傷ついたインナーチャイルド」と呼ばれるものです。

傷ついたインナーチャイルドとは、大人になった今でも解消されずに残っている、
子ども時代に感じた怒りや傷ついた感情のことです。

インナーチャイルドの問題では、この傷ついたインナーチャイルドを癒して、
本当の自分を生きられるようになることを目的にして、
カウンセリングやセラピーなどがおこなわれています。

そこで、インナーチャイルドに関連して、この記事では、

  • 結婚で幸せになれると思っていたのに、結婚後、いつのまにか『妻』『母親』といった役割に翻弄されて、自分が何のために生きているのかわからない。
  • 幸せのためには何か足りていない気がする。
  • 自分らしく生きていない感じがする。

といったような悩みを抱えているあなたが、傷ついたインナーチャイルドについて深く理解し、
傷ついたインナーチャイルドにまつわる問題を解決するための秘訣を、

  • 傷ついたインナーチャイルドのしくみ
  • 傷ついたインナーチャイルドによる11の問題
  • 傷ついたインナーチャイルドの問題を解決する5つのステップ

という流れでわかりやすく紹介していきます。

この記事を読んで、今日からあなたは、満たされないこころを癒し、本当の自分を見つけて、
自分らしく生きるスタートラインに立つことができるようになります。

なぜ傷ついたインナーチャイルドが生まれるのか?(深層心理)

1. 〇〇を感じられなかった子ども時代

まず、傷ついたインナーチャイルドが生まれるのは、
「親から無条件に愛されたと感じられる子ども時代」を体験できなかったからです。

すると、親に対する解消されない感情(怒り、不満、悲しみ、さみしさなど)を抱えて、
愛されたい欲求を強く持つようになります。

子どもは無条件に愛されることで、健やかに育つことができます。
しかし、何かしらの理由があって、親から無条件の愛を感じられない体験をすると、
子どものこころは傷つき、その傷は大人になっても残り続けます。

2. 親のメッセージを受ける子どもの〇〇

また、ときに、親の不健全な行いによって、
子どものこころやからだが暴力を受けたり、厳格あるいは無責任なしつけをされることで、
傷ついたインナーチャイルドが生まれるのは想像しやすいでしょう。

しかし、親が子どもに精いっぱい愛情を注いでも、
子どもの方が愛を受けとれない場合があります。
その要因が「子どもの性格」によるものです。

人の性格を深層心理まで明らかにするエニアグラムの第一人者であるリソ&ハドソンによれば、
親から同じメッセージを受けたとしても、子どもによって性格が違えば、
メッセージの受けとりかたが変わってくるとしています。

こうしてみると、実は多くの人が、何らかのかたちで
インナーチャイルドに傷を負ってしまうことがわかります。

傷ついたインナーチャイルドによる11の特徴・症状から診断する

では、インナーチャイルドが傷つくと、どんな問題が起こるのかを、
『インナーチャイルド(改訂版)本当のあなたを取り戻す方法』の著者
ジョン・ブラッドショーが紹介する11の問題を参考にして、わかりやすくまとめました。

問題のあらわれかたは、人にとって程度の差はあります。
また、人によっては複数の問題をかかえている場合もあるので、
ひとつずつ見ていきましょう。

また、自分の実際行動と照らし合わせることで、
自分のインナーチャイルドが傷ついているかを診断してみてください。

1. 他者の問題にふりまわされてしまう

愛されたと感じられないまま成長すると、自分の価値や重要さを感じられなくなってしまいます。
すると、他者の中にある問題を解決する、あるいは他者を助けることで、
自分の価値や重要さを感じるようになります。

注意するべきは、自分の価値や重要さを感じるために、
問題のある人を無意識に選んでしまうことです。

あきらかに他者の問題にふりまわされて自分の人生が悪くなっているのに
「この人は私がいないとダメになってしまう」「この人と別れるのは罪悪感を感じる」
などと考えてしまい、離れたくても離れられなくなってしまいます。

2. 相手を傷つけてしまう

親から暴力をふるわれた、あるいは、精神的にひどく傷つけられた体験があると、
子どもの自尊心(プライド)が傷つけられてしまいます。

すると、大人になって自分の自尊心を傷つけられる場面に出会うと、
今度は自分が他者に暴力をふるったり、精神的に傷つけたりしてしまいます。

親からされたひどい仕打ちを、今度は自分が他者に対してやってしまいます。

たとえば、親から感情的にひどく怒られた体験がこころの傷になっていたら、
今度は、自分が他者に対してひどく感情的に怒ってしまうようなものです。

3. こころの空白を埋めようとする

「親から無条件に愛されている」と感じられないと、自分らしさを育くむことができません。
自分らしさを感じられないのは、こころに穴が空いているようなものです。
そのため、こころの空白を代わりの何かで埋めようとします。

たとえば、理想の相手から愛されること、物やお金をたくさん持つこと、
多くの人から評価されること、などによって、
自分らしさや自分の価値をはかるようになってしまいます。

「私には本来それだけの価値がある。」と自分を優越的な状態に置くことで、
自分の価値を感じようと努めます。

しかし、たとえ求めるものが手に入ったとしても、永遠に満たされることがありません。

4. 他者や自分を信じることができなくなる

親の言葉や態度が矛盾していて信頼できなければ、
子どもは他者や自分を信頼することができなくなってしまいます。
世の中には危険なものや安心できないものがあって、
常に自分で注意を払い、警戒していなければならないと感じるようになってしまいます。

他者に対して疑い深くなったり、人に任せることができず
何でも自分でやらないと気が済まなくなったりしてしまいます。
一方で、自分を信じることができなければ、他者に対して依存的になり、
疑うことなく盲目的に相手を信じるようになってしまいます。

5. 感情を抑圧することで起こる無意識の行動

怒り、恐れ、悲しみといった感情はきちんとあらわす必要があります。
しかし、親が厳しかったり、かまってくれなかったりして、
子どもの感情を受けとめてくれなければ、
子どもは傷ついた感情をあらわすことができなくなってしまいます。

すると、行き場のない感情が衝動的にわきあがってきて、
それが歪んだかたち(他者に抵抗するかたち、自分を傷つけたりするかたちなど)で
行動にあらわすようになります。

6. 現実ばなれした理想を求めつづける

インナーチャイルドが傷ついていると、現実と幻想の区別がつきにくくなります。
また、現実ばなれした理想やストーリーを真にうけてしまい、思い込みが強くなります。
「いつか理想のパートナーに出会える」「お金があれば幸せになれる」といった言葉を
信じ込んでしまうため、自分を幸せにしてもらおうと、
いつも他者や環境を求めつづけるようになってしまいます。

7. 親密な関係を健全に築けない

特に、恋人やパートナーとの親密な関係をつくりづらくなります。
たとえば、子どもの頃に性的な問題で傷ついた体験があると、
恐ろしくて異性と関わらないように壁をつくったり、逆に激しく異性と関わることで
親密になろうとしたりします。

しかし、いずれにしても、相手との距離が近づくと自分の心を閉ざし、
相手から離れて本心を見せないようにします。

8. 自分を抑制しすぎてしまう、あるいは、自分を抑制できない

親が子どもにとってよい見本にならなかった場合、たとえば、親のしつけが厳しすぎると、
子どもは、自分のこころを過剰に押さえつけるようになってしまいます。

また、親が子どもを放任してしつけをしないと、子どもは自分を抑えることができず、
衝動の向くままに行動するようになってしまいます。

9. 嫌な気分をまぎらわしてくれるものや快楽への依存

傷ついたインナーチャイルドは、愛に飢えています。
すると、親から十分な愛を感じることができなかった代わりに、
別の何かで埋め合わせようとします。

たばこ、お酒、食べもの、ギャンブル、恋愛、スマートフォン、ショッピング、セックスなど、
気分をよくしてくれる刺激的なものを頼ろうとします。
しかし、傷ついたインナーチャイルドにとって、
こうした刺激は依存や中毒の問題になりやすいです。

10. 恐れにもとづいた考えで混乱する

親がお手本になってくれないと、子どもは思考と感情をうまく区別できなくなってしまいます。
つまり、思考が混乱して、落ち着いて客観的に考えることができません。
例えば、相手から「何でやってないの?」と内容を聞かれただけなのに、
「私は否定された!できない私はダメなんだ。」と、
内容ではなく「人として否定された」と極端に解釈してしまったりします。

11. 人生がイキイキと感じられない

インナーチャイルドが傷ついていると、本来の人生を生きている感じがせず、
自分がまるで偽りの人生を生きているような気分になります。

何となく気持ちが沈んで、抑うつ的に感じられてしまいます。
やりたいこともわからないし、やりたいことをやろうという気力もわいてきません。
感情のみずみずしさが奪われて感動することも難しくなります。

 

このように、インナーチャイルドが傷つくと様々な問題が起こるようになります。
つまり、あなたは、「幸せになりたい」「愛される人になりたい」
とがんばってきたのに、なぜか満たされなかったのは、
傷ついたインナーチャイルドが影響していたということです。

では、どうしたらよいのでしょうか?

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傷ついたインナーチャイルドを癒す5つのステップ(癒せない人は必見)

傷ついたインナーチャイルドを癒すことによって、
本当の自分らしく生きられるようになります。

カウンセリングやセラピーなど、癒しの具体的な方法はいくつかありますが、
ここでは傷ついたインナーチャイルドを癒すために必要な考え方のきほんを、
5つのステップに分けて紹介します。

なぜなら、この5つのステップをわかっていないと、
どんなカウンセリングやセラピーを受けても
傷ついたインナーチャイルドを根本から癒すことができないからです。

この5つのステップは、自己探求と自己成長のワークショップの現場で、
これまで約2,000人の参加者に立ち会ってきた私の経験にもとづいています。
傷ついたインナーチャイルドを癒すためのガイドラインとしておすすめです。

1. 自分を被害者にしない、自分を責めない

傷ついたインナーチャイルドは、苦しみや悲しみを抱えているので、
自分が被害者であるかのように感じてしまいます(「私は傷つけられた」)。
しかし、傷つけられたのではなく、ただ傷ついたんだということを忘れないようにして、
傷ついたインナーチャイルドを癒すようにしましょう。

また、一方で、「私はダメなんだ」「私がいけないんだ」などと、
自分を責めてしまうのも、傷ついたインナーチャイルドの特徴のひとつです。

あなたは、これまで十分に苦しんできました。
もうこれからは、自分を責めることをやめて
傷ついたインナーチャイルドを癒すようにしましょう。

2. 親を加害者にしない

「傷つけられた」という考えでいると、親が悪いと思い込んでしまいがちです。
しかし、傷ついたインナーチャイルドは、親を責めることでは癒されません。
私たちは、親から自立するために反発心をエネルギーにしますが、
表面的には親ばなれしたように見えても、
本当は親に愛されたい欲求が残っていることを知っておく必要があります。

親を責めないのは、親のしたことを許すためではなく、自分の苦しみを癒すためです。

3. カウンセラーやセラピストに依存しない

カウンセラーやセラピストは、傷ついたインナーチャイルドを癒すための
方法を提供してくれます。
彼らは、あなたのこころを救ってくれるヒーローであり、もしかすると、
あなたは彼らのファンになってしまうかもしれません。

すると、無意識のうちに彼らに救いを求めるようになってしまいます。
しかし、傷ついたインナーチャイルドを癒すのは、あなた自身であって、
彼らの役目は援助です。
彼らが癒したのではなく、あなたが癒されたのだと知っておくことが大切です。

4. 真実があなたを癒し、解放する

あなたは、理想の自分に変わるのではなく、本当の自分に目覚めます。
頭やこころでイメージしている姿が真実ではありません。

たとえば、「引き寄せの法則」という言葉があります。
引き寄せの法則は、自分の願いを引き寄せる方法のことですが、
この言葉を誤解してしまうと、自分の理想を追い求めてしまったりします。

本当の自分とは、あなたの好き嫌いやイメージしている範囲の外側にある自分です。
だから、好き嫌いやイメージではなく、真実を探求することが大切です。

5. 健全なYESとNOを言う

インナーチャイルドを癒すことによって、
あなたはインナーチャイルドそのものになるわけではありません。

傷ついたインナーチャイルドを癒すことによって、あなたが成熟した大人になることが目的です。
あなたは、わがままで、思いやりがない人になるわけではなく、
YESとNOを健全に言うことができるようになります。
それは、相手を思いやりながらも、相手から見捨てられることを
恐れていないということです。

あなたが、この5つのステップをこころに留めて
傷ついたインナーチャイルドと向き合うことができれば、
あなたの傷ついたインナーチャイルドは癒され、本当の自分を感じられるようになるでしょう。

自分でできるシンプルなインナーチャイルド・セラピー・ワーク

では最後に、傷ついたインナーチャイルドを癒すワークを紹介します。
自分でもできるシンプルなワークです。

  1. まず、人に気づかれることがない、ひとりになれる場所を見つけます。
  2. 目を軽く閉じて、ゆっくりと深く呼吸を3回します。
  3. からだの力を抜いて自然な呼吸に戻します。
  4. 両手でお椀を持つかたちをつくって、両手の上に、子ども時代のあなたをイメージして登場させます。
  5. できれば、子ども時代に傷ついた体験をした具体的な場面をイメージします。(たとえば、私の場合は、少年野球の試合でミスをしてしまった場面を想像します。)
  6. 大人のあなたから、両手の上にいる子どものあなたに向けて、愛情を込めて、温かく優しい声をかけます。
  7. そのとき、かならず言葉を声に出して、子どもに話しかけるようにします。(私の場合は、「よくがんばったね」「つらかったね」「失敗しても大丈夫だよ」)
  8. 言葉をかけたときに、わき起こる感情やからだの反応があったら、そこに気づきを向けて、静かに味わってみます。悲しければそのまま泣いてもいいし、恥ずかしければ「わたし恥ずかしがってるんだ」とただ感じてください。(私の場合は、からだがぽかぽかしてきました。)
  9. 最後に、イメージの中で子どもの頭をなでて(ハグしてもいいです)、子どもとさよならします。
  10. 少しのあいだ静かな余韻を味わって、目を開けてワークを終えます。

このワークは、うまくやることが目的ではありません。
言葉を声にしたときに、わきあがる感情やからだの反応に気づきを向けることがポイントです。
私もはじめの頃は、ワークをやること自体に抵抗感がありました
(「子どもをイメージして、なぐさめるなんてバカバカしい」)。

今思えば、その抵抗感が私にとっての最初の気づきでした。
つまり、自分に優しい声をかけるのを避けている事実があったということです。
それは、いかに私が私に対して厳しいかという証拠であり、
自分が傷ついているのを認めたくないということであり、
かっこ悪い自分を否定しているということでした。

もしかすると、あなたも最初は私のようになるかもしれません。しかし、それでもOKです!

大切なのは、自分の反応に気づきを向けること。
そして、その反応に興味を持つこと。
そうやって、だんだんと本当の自分が見えてくるようになります。

インナーチャイルドのまとめ

以上です。いかがでしたか?これまでの話をまとめると以下のとおりです。

  • インナーチャイルドとは、「幼い頃のこころの声(感情)が、大人になっても根強く残っている状態」である。
  • 傷ついたインナーチャイルドが生まれるのは、無条件の愛を感じられなかった子ども時代があったり、子どもの性格によって親のメッセージを受け取れなかったりするからである。
  • 傷ついたインナーチャイルドがあると起こる11の問題(他者の問題にふりまわされてしまう、相手を傷つけてしまう、こころの空白を埋めようとする、他者や自分を信じることができなくなる、感情を抑圧することで起こる無意識の行動、現実ばなれした理想を求めつづける、親密な関係を健全に築けない、自分を抑制しすぎてしまう、あるいは、自分を抑制できない、嫌な気分をまぎらわしてくれるものや快楽への依存、恐れにもとづいた考えで混乱する、人生がイキイキと感じられない)
  • 傷ついたインナーチャイルドを癒す5つのステップでは、①自分を被害者にしない、自分を責めない②親を加害者にしない、③カウンセラーやセラピストにはサポートしてもらうのであって依存しない、④理想ではなく真実があなたを癒し、解放する、⑤健全なYESとNOを言う
  • インナーチャイルド・ワークでは、自分の反応に気づきと興味を向けること。

ぜひ傷ついたインナーチャイルドを癒して本当の自分に出会い、
自分らしく生きることができる人生をはじめましょう。

参考書籍

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