対人関係

子供の性格は遺伝?親の育て方?子供への心配から抜け出す方法

自分の子供が「他の子供たちと遊ばないし、交わろうとしない」
「おとなしすぎる」、または「イタズラばかりする」
「他の子に意地悪をしてしまう」「落ち着きがなく品がない」
「すぐに拗ねたり怒ったりする」とか、
「同じように育てているのに上の子とは性格が違う」
「自分との相性が悪い、性格が合わない」といった具合で、
心配したり、困ったりすることはありませんか?

自分の子供が他の子と違う、または、子供のことがあまりに理解できないため、
もしかしたら性格に問題があるのではないかと心配になるかもしれません。
この子の性格は遺伝によるものなのだろうか?
それとも自分の育て方がよくなかったのだろうか?
と思うかもしれません。

そんな悩みを抱えたときに役立つ情報と、
心配や悩みから抜け出すためにはどうしたらいいか、
今回は、古代から伝わる知恵を現代の心理学で性格タイプ論に発展させた
エニアグラム(Enneagram)の理論を用いて話をしていきます。

子供の性格は遺伝によるもの?それとも親の育て方(環境)が影響?

人の性格については、様々な研究や理論の分類法によって
色んなタイプがあることが明らかになっています。

エニアグラムは、9つの性格タイプをベースにして、
思考・感情・行動から世界観・動機といった
深層心理のパターンまでを明らかにすることで、
自己理解や他者理解ができる心の地図として世界中で活用されています。

まず、人の性格の定義を簡単に言うと、人は「気質」をもって生まれ、
成長と共に「性格」が形成されていくと考えられています。

気質は、その人の資質や性質を表すもので、遺伝的なものと言われています。
(例えば、新生児室いる生まれたばかりの赤ちゃんの場合でも、
すでに違いが見て取れます。)

そして、気質には優劣や良い悪いといったものはありません。
だから、子供の性格の問題は遺伝的な理由によるものではありません。

人は皆それぞれ純粋な資質や性質
(よく「ギフト=贈りもの」と言っています)をもって生まれてくるのです。

一方で、性格は、成長するにつれて形成されてきます。
通常、性格は自己防衛のメカニズムとして発達していきます。
それは、環境(対人関係、文化、社会の影響など)に
適応するために形成されたものです。

たしかに親子関係も性格に影響を与えます。
しかし、同じ育て方をしても子供は同じ性格にはなりません。
それは、性格タイプが気質を元に形成されているので、
気質が違えば同じ育て方をしても性格は異なったものになります。
だから、育て方の問題とは一概には言えません。

子供の性格が問題なのではなく、親の価値観に合わないと問題だと感じる

まず大切なことは、「そもそも何を持って子供の性格が問題と言えるのか?」
という問いについて考えてみることです。

親の言うことを聞かないからでしょうか?
常識にそぐわない行動をするからでしょうか?

エニアグラムの考えにおいては、
人は、それぞれ素晴らしい資質や性質をもって生まれてきます。
そして、各タイプがそれぞれ固有の世界観や人生のルールに沿って生きています。

それは、自分にとって良いと思うことや当たり前と思うことでも、
子供にとっては違うことの方が良い場合があるという意味です。

では、どんなときに問題になるのかというと、
自分(この場合は親)の価値観や人生のルールが尊重されなかったとき、
あるいは、自分が相手の価値観や人生のルールを尊重できなかったときです。

例えば、「この子は、私の言うことを聞いてくれない。」
「この子は、友達と外で遊ばず、家で一人でいるばかりで大丈夫だろうか?」
といったように。

私たちは、「子供のため」と思っていることが、
実は「自分の不安や怖れを解消するため」
という動機にすり替わっていないかどうか、
まず自分に問いかける必要があります。

「子供が言うことを聞かないと自分が疲れるし、無駄な時間が増えてストレスになる。」
「家で一人で遊んでいると、子供が人と関わって生きていけるだろうかと
心配(ストレス)になる。」といったように、自分の動機に気づかないと、
子供に問題があると考えるようになってしまうのです。

親の価値観やルールに子供を合わせようとするのではなく、子供の資質(輝き)を尊重する

エニアグラムでは、自分を知り、他者を知ることで、
お互いの違いを理解し、垣根を越えて尊重することで、
活かし合うことが可能だとしています。

自分の価値観に子供を合わせようとすると、
子供の中にある自己防衛のメカニズムが働きます。
すると親に対して抵抗や反抗したり、引きこもってしまったり、
気持ちを抑圧したりして、自分の身を守ろうとします。
したがって大切なのは、子供を理解し、価値観を尊重してあげることです。

自分の価値観から外れたことをされるというのは、
親にとってはイライラさせられたり、
心配でハラハラさせられたりすることでもあります。

自分とは違う価値観や人生のルールを受け入れるというは、
逆に抵抗感を感じることでもありますね。

そこで、エニアグラムでは、自分の中にある抵抗感
(心の壁=エッジと呼んでいます)に注目して、
自分の理解を深め、自分を成長させる取り組みの糧にしていきます。
そうして、自分の価値観の枠組みから解放されて
自由になろうということを提案しています。

自分を育て、子どもと関わる

つまり、子供の性格の問題をどうしようかと考えるのではなくて、
子供に対する自分の反応(考え、気持ち、行動など)に気づきを向けて、
「なぜ抵抗したくなるのだろう?」「その動機はどこから来ているかな?」
といった感じで、自分自身に取り組むための必要な課題として捉えるようにします。
(エニアグラムはそのための良い参考になります)

よく子育てが終わった親から「子育てを通じて、逆に子供から教わった。」
という話を聞きますが、子育てをしていると自分の色んな反応に直面します。
直面する度に自分と向き合って、子供と一緒に乗り越えて来たという意味でもあります。

もし、子供の性格について問題を感じたなら、
それは自分の反応に気づくための良い知らせです。
ぜひ自分を育てるような気持ちで自分自身を見つめてみてください。

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