対人関係

「言った・言わない」の水掛け論で理不尽なストレスを感じたとき

 

ビジネスや仕事でトラブルが起こったときに、
「言った・言わない」の水掛け論になることがしばしばあります。

「上司の指示が明確ではなかった」
「部下の説明が不十分だった」
「事前に説明したのに相手が覚えていない」
といったこともあれば、
口頭だけでなくメールや書類でも確認して、
その記録を提示しても「そんなつもりで言った覚えはない」と言われてしまう。

どんなに自分が正しい、相手が間違っていると分かっていても、
上司が強気に出てしまう、取引先が怒ってしまう、
お客様が逆ギレしてしまうなど、立場の弱さから引き下がらざるを得ない
苦い経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。

正しいのに謝らなければならない理不尽さに
大きなストレスを感じるのではないでしょうか。

気持ちに蓋をしても内心の怒りは消えない

このようなストレスな出来事に対して、私たちができることは何でしょうか。

たしかに「諦めるのが無難」「忘れて早く気持ちを切り替えた方がいい」
と気持ちの整理をつけようとする方法もあります。

けれども、根本的に解決するわけではないので、
あくまで気持ち蓋をしている状態です。
内心の怒りが消えることはありません。

ふと何かのきっかけで思い出すことがあれば、
再び怒りが炎のように燃え上がるからです。

自分を被害者にしない

理不尽な出来事に対して、私たちが心穏やかに対応できるように
なるために提案したいのは「自分を被害者にしないこと」と
「起きた出来事に対してオープンマインドで見ること」です。

自分が正しい、相手が間違っていると明らかにわかっているのに、
自分が謝らなければならない、自分が折れなければならないとき、
まるで自分が被害者であるかのように感じられることでしょう。

たしかに被害を受けたのかもしれません。
しかし、被害を受けたことと、自分を被害者にすることを分けて考えるのです。

「起きた現実」とそれについての「自分の受け止め方」を分けて考えます。
「彼は、『そんなこと言われたつもりはない』と言った」ことと、
「彼は理不尽だ」という解釈を分けて考えるのです。

自分を被害者にすると怒りがおさまらなかったり、
身体が硬直したり、ストレスが大きくなりますよね。

実は、正しいか間違っているかという、
二元論で物事を見ることはストレスな物の見方だとわかります。

ストレスから自分を解放するためには、
二元論を超えた物の見方を探求して見つける必要があります。

オープンマインドで現実を見る

そのためには、オープンマインドで起きた出来事を見る必要があります。

起きた現実に対して「こうだ」と決めつけるのではなく、
本当にそうなのか、他の可能性はないのか、といったように、
あらためて新鮮な目で見直します。

これは、あなたが正しいことを証明するためにしているのではありません。
あなたの苦しみを終わらせ、ストレスな考えの束縛から
自由になるためにしているのです。

ストレスを生みだす背景には、自分が信じている考えがあります。

「私は間違っていない。」
「彼は間違っている。」
「彼は私に謝るべきだ。」
といったような考えをビリーフと呼んでいます。

私たちは、ストレスを生むビリーフによって苦しみます。
だから、ビリーフに問いかけることで起きた現実をもう一度探求していきます。

「『彼は私に対して理不尽だ。』
という考えが本当であると絶対に言い切れますか?」
という問いと真摯に向き合うことは、
あなたの苦しみを終わらせるための勇気ある最初の一歩なのです。

自分を被害者にすることがなければ、
私たちは自分を被害者にせず、
相手も加害者にしない関わり方を学ぶことができます。

私たちは、起こった出来事に対して「こうすべきだった」のではなく
「そうしなかった」だけなのです。

相手は私の話をきちんと聞くべきだったのではなく、
ただ聞かなかった。私も相手がちゃんと理解していたかどうか
確認するべきだったのではなく、ただ確認しなかった。

起こった現実をあるがままに見ることができれば、
責めるべきものは自然となくなり、
次はどうしようかと前向きな考えに移ることができるようになります。

相手に謝るのではなく自分のために謝る

謝罪するということは、相手に対して申し訳ないという気持ちでなされますが、
それは本来相手のためにするのではなく自分のためにするのだと分かると、
謝るということが自分を解放するパワフルな体験になります。

その場合、相手に対して謝りたいと思う真実味のあることについて
心から謝ります。(そして償えることがあればします)
また、相手が許してくれるかどうか求めません。

そのためには、起きた出来事に対してオープンマインドで見る必要があります。
そして、自分の考えに問いかけ真実を探求します。

「私は間違っていない。彼は理不尽だ。」
という考えを強く信じていると見える現実は一つです。

マインドは、自分が間違っていない、
あるいは彼が間違っている証拠さがしを始めるのです。

しかし、マインドがオープンであれば、
今まで一面的に見ていた現実の新たな側面が顔を表します。

自分が現実だと思っていたことが実は本当ではなかったと気づくと、
責めるべき相手が消えていきます。
それはとても平和的な解決の道を歩んでいることになります。

さらに探求が進むと、相手が理不尽でない事実や理由、
あるいは自分が間違っていた部分や理由が見えてくるようになります。
そうすると現実と自分の考えとの間で和解が進みます。

相手に心から謝ることができなければ、自分自身に対して謝ります。
あなたが自分に対してしてあげられなかったこと
(自分に優しくするとか自分を大切にしなかったとか)について謝るのです。

なぜなら、自分自身との和解がないまま相手に謝ると
罪悪感や被害者意識が残るからです。
そのためには、自分が信じている考え
(「私は間違っていない。彼は理不尽だ。」など)を紙に書きだし問いかけて、
真実を探求しましょう。

考えに問いかける方法については、別記事にて紹介していますので、
もしよかったらそちらも参考にしてください。

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